GOLD BOY〜不良彼氏〜



その音は聞いたことのあるバイクの音で、その音のする方を見てみると………



そこにはバイクに乗った、慎悟くんの姿があった。




「お前なぁ、急に電話してきたと思って出たら、バイクで迎えに来い?ふざけんじゃねぇぞ」



慎悟くんはそう言いつつも笑いながら、葵のバイクの前に自分のバイクを止めた。



ヘルメットを取ると、そこには赤茶だった髪が、黒くなってる慎悟くんがいた。




「お前が余計なこと美鈴に吹き込んだんだから、迎えくらい来たっていいだろ」


「まだ根に持ってんのかよ。まぁ迎えくらいいいんだけどさ」



黒い髪の慎悟くんは違和感があって何か変な感じがした。



けど、2人が話してる内容の余計なことの方が気になったから、そっちに耳を傾けた。



たぶん余計なことっていうのは、

葵と舞子さんが付き合ってたことを、私を不安にさせないように葵が隠してたってことで。



それを慎悟くんが私に教えちゃったから、葵は慎悟くんを怒ってるに違いない。



それも慎悟くんは分かっていて…



「ねぇ、それより迎えって、誰の迎えなの?」



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