GOLD BOY〜不良彼氏〜
「どうした?」
ベッドに乗って、布団に入り私の隣に座った葵は、ため息をついた私にそう言った。
「……別に…」
自分の体の心配をしてほしいワガママな私は、拗ねた声で頬を膨らましながら言った。
壁側の方に寝てたから、わざと葵に顔を見られないように、壁側に顔を向けた。
すると、背中を葵に人差し指でツンツンされた。
「おーい」
「………」
「……おーい」
心配してよ。
大丈夫?って。
体痛くない?って。
ダルくない?って。
そう言ってくれるまで無視し続けてやる――…って思ってた。
「体……痛い?」
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