一度だけでも貴方の胸に…
その後、私はチマの胸の飾りを買った。

もう遅かったから帰宅。

サリネとは明後日の宮廷鑑賞行く約束して別れた。

サリネったら張り切っちゃってんだもん。

『お母様ー。』

『お帰り。ミチョル。』

『ちょっと、聞いてよ。昨日ぶつかった人さぁ、なんとね、王様だったー。』

『おっ、王様!?』

王様という声に反応したお父様が来る。

『王様にぶつかったぁ?』

『エヘヘ。そうみたいよ。王妃様と気があわな…。』

ふー、王妃様と気があわないっていうとこだった。お母様が目の前にいるのに。

『謝ったの?王様に。』



『あのねえ、私も15なんだから常識あるからね!』

『王様のことわからなかったんだから常識無いだろうが。ミチョルは変な人だなぁ。』

『もっ、お父様!!』

『そんなことより、あなたはいつ清国に行くの?』お母様が聞いた。

お父様は清国に行く使節団の副団長みたいな人らしい。ま、お偉い様なのかな?

『次は、世子承認の時かなぁ。世子はまだいないから、しばらく職探しをするか。』

『そうそう、明後日サリネと宮廷鑑賞行くからねぇ♪』

『宮廷鑑賞?何よそれ。』


『その単語どうり、宮廷の鑑賞だよ。』

『ふーん。行ってみれば?』

『じゃっ、張り切って行ってきまーす。一生に何回見れるかだもん。』

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