王太子殿下の妃になりました

守るために


着替え終わったシオンが向かったのは、両親が使っている部屋の扉をノックしてから部屋に入った。

「おはようございます。父上、母上」

挨拶をしたシオンに二人の視線がシオンに向き二人は微笑むとシオンに座るように促した。

「シオン、ごきげんよう。ジュリアさんは、今は眠っていて?」

シオンは母上の言葉に頷く。

「はい、先程起きてしまいましたが、寝かせつけました。薬をふくんで私が飲ませました」

だが、ジュリアは薬が大の苦手だ。事前にジュリアがよく行く診察所の担当医から聞いていた。

「薬はジュリアさんは嫌がったでしょうに?」

クスクスと笑い出したシオンに王妃は首を傾げた。また、王様はシオンがジュリアに何をしたか、分かったのか可笑しそうに微笑んだ。

「母上、液体の眠り薬です。起きた時にジュリアと話している時に、わざとジュリアが恥ずかしがる言葉を言い、ジュリアが俯いている隙に薬に口にふくんでキスをしながらゆっくり飲ませたのです」

シオンの言葉にうふふと笑った王妃は楽しそうにシオンを見ていた。

「我々王族は強い薬でなければ、薬が回ることはない。幸いジュリアさんは薬が効きやすい。薄めた薬でもすぐに効く上に蜂蜜でも混ぜれば気づかないだろう」

シオンは父上に頷くと本題に入った。
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