俺様王子とラブレッスン②
そして、勢い良く立つ心愛
「……わ、私…行くねっ…」
そう言って部屋を出ようとする
心愛の腕をグイッと引っ張った。
自分でも何してるかわかんねえけど。
このまま、行かせたくなかった。
「あ、の……瀬戸口くん…??」
俺を呼ぶ声。
やめろ
そんな風に呼ぶなよ…。
顔が赤いのバレちまう。
黙ってると
モゴモゴしだす心愛。
あー。
「なに、可愛くなってんの?」
我慢できずにそう口に出していた。