俺様王子とラブレッスン②


そして、勢い良く立つ心愛

「……わ、私…行くねっ…」


そう言って部屋を出ようとする



心愛の腕をグイッと引っ張った。




自分でも何してるかわかんねえけど。




このまま、行かせたくなかった。



「あ、の……瀬戸口くん…??」


俺を呼ぶ声。


やめろ


そんな風に呼ぶなよ…。


顔が赤いのバレちまう。



黙ってると


モゴモゴしだす心愛。



あー。




「なに、可愛くなってんの?」



我慢できずにそう口に出していた。

< 44 / 138 >

この作品をシェア

pagetop