【短15P】私はお父さんが嫌いだ
…怒りに満ちてまた、お父さんを傷つけた。
それはきっと八つ当たりだったんだ。
でね、お母さんが言ったね。
「お父さん、鬱かもしれないね。」
……なにそれ。
私なんか私なんか…頑張ってるのに。
なんなら、鬱って診断書にかいてほしいよ!
こんなに死にたくて死にたくて、苦しくて辛いのに、私、鬱じゃないんだよ。
だけど、お母さんの方が辛いんだ。
お母さんは20年間パナソニックで工場で働いている。
お母さんはお金を持ってる。
たくさんじゃないのに、頑張っている。
朝早くから、夜遅くまでして
食料代
私たちの塾代
私たちの文具、服、アクセサリー、欲しいもの全て買ってきてくれている。
洗い物も、洗濯も、私たちの身支度も、ご飯も、すべて家事はお母さん。
反抗期な私たちのへりくつを聞いてくれる。
よく、家庭の事情を知る担任や友達のお母さんが
「よく、頑張ってはるね…本当、よくすごいよ」
って、私に言う。
でもね、お母さん。
「もう、やめたいなぁ。」
って、私に初めて甘いことを言った。
ごめんね、ごめんなさい。
私、早く働くから…あと、もう少し頑張っ……無理しないで。
お母さんは、ストレスで潰瘍性大腸炎になっている。
本当は、休まなくちゃいけないはずのお母さんが頑張っている。