俺の彼女は車椅子でした。


ゆっくりと目をあけた


体が重い


目の前には白い天井が広がっている

「奈々??」

お母さんとお父さんの声がする


「わかる?」


わかるよって答えたかったのに声がうまく出ない


首をゆっくりと少しだけ動かした


お母さん……泣いてたの?


うっすらお母さんの頬に涙のあとが見えた

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