しあわせのかたち
大学生の頃に付き合っていた彼女の事も好きだったけど、こんなに人を好きになったのは、七海が初めて。

大学生の頃の彼女と別れる時も、“仕方がない”と思った。

だけど、七海に対しては諦めが悪くなるみたいだ。

少しでも可能性があるのであれば、時間を掛けてでも、俺の事を知ってもらおうと思った。


そして、その日以来、時間が許す限り、俺は七海と会う。

というか、俺が七海と一緒に居たいだけなんだけど。

だけど、月末になると残業の日々。

お互い忙しくて、なかなか二人で会う事が出来なかった。


今まで、彼女や割り切った付き合いが出来る子がいても、“毎日会いたい”なんて思わなかった。

だけど、七海に対しては、会いたいと思うし、一緒に居たいと思う。

別に彼女だったら、疲れていたとしても、“残業の後、俺の部屋に来る?”なんて言えるけど、俺達は付き合っているわけじゃない。

だから、そんな事は言えない。

っていうか、こんなに好きになる人が現れるなんて思いもしなかった。


そして、七海に“待つ”と言ってから、二ヶ月が過ぎ――…


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