しあわせのかたち
「ねぇ、碧ー。雄二くんと順調ぉー?」


私の前に座っていた柚実は、テーブルに肘をつき、身を乗り出す。


「あぁ、柚実に話してなかったか。雄二とは昨年末に別れたよ」

「えぇぇー!!」


私の言葉に柚実は大げさに大きな声を出す。

そのせいで、同期達は一斉に私達の方を見た。


「柚実、声で大きいって!」


私は慌てて柚実を注意する。


「何?何?どうしたの?」


柚実が大きな声を出したから、佐々木は興味津々な顔をしている。


「何でもないよ」


昨年の同期の忘年会は、クリスマス前にした。

その時に、私は彼氏が出来た事を話した。

と言っても、その時も柚実が勝手に話したのだけど。

それなのに、もう別れたなんて言ったら、いろいろ聞かれるに違いない。

特に、佐々木あたりには……

だから、あまり大きな声では言いたくなかったのに。


「碧、雄二くんと別れたんだってぇ!」


“何でもない”と言った私の言葉を無視し、柚実はまた勝手に答える。


柚実のバカ。

アンタは本当に昔から……


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