それでもあなたと結婚したいです。

「俺を許してくれるんですか?」


「黒木先生から、前もこうゆう事があったと聞きました。私も気が動転してて、千春さんの話をちゃんと聞けませんでした。ごめんなさい。キスの事はおあいこって事で。でも、一つだけ聞きます。私の事………ちゃんと好きですか?」


「勿論です!!俺は貴女でないと駄目なんです。」


「私もです。私もすっかり、貴方でないと駄目みたいです。」


二人向かい合い、笑い合う。

千春さんは守る様に私を抱き締めると金子秘書に向かって話した。


「ご覧の通り、私はこの人じゃないと駄目なんです。理屈じゃない。この私の身体がそれを証明するんです。」


「…………!?」


金子秘書は何も言わず、病室から出て行った。


「私も失礼します。今日のスケジュールは全て変更してありますので今日はごゆっくり休んでください。」


佐伯秘書は一礼して、出て行った。


「良かった。これで今日はゆっくり休めますね!…わっ!」


あっと言う間にベットに押し倒される。

喋る暇もなく口を塞がれる。


「ん……んん…………。」


とっさに閉じていた目をうっすら開けてみると、目を細めた千春さんの瞳と視線がぶつかった。


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