それでもあなたと結婚したいです。

コグレ ミオと名乗った人物は、既にコンビニの扉から出て行くところだ。


「ちょっと待っー」


「お待たせいたしました!合計で1280円です!」


「あっはい!」


慌ててお金を払ってコンビニを出る頃には、姿が見えなくなっていた。


「コグレ…ミオ。」


帰りの道中、私の頭の中は彼女で満たされていた。


「花枝どうしたの?さっきからずっと黙ってる。」


「えっ?」


「コンビニで何かあった?」


「何って?なんもないよ!!」


「ぷっ!………何もないならそれでいいけど?」


「あははは…………。」


(同姓同名かも知れないし…………私が考えても仕方がない事だよね。確証も無いのに千春さんに話しても悩ませるだけだし。………わざと知らせないわけじゃないし、いいよね?)


横で運転する彼を見ながら、私はそんな考えを堂々巡りしていた。


家に着いてもモヤモヤは消えなかった。


(やっぱり、黒木先生に相談してみようかな?でもなぁ…全くの他人だったら取り越し苦労だし。千春さんに彼女の事を直接聞いていいものか………聞きたいようで聞きたくないような………うう~…。)


「花枝?お風呂沸いたよ!」



< 245 / 436 >

この作品をシェア

pagetop