それでもあなたと結婚したいです。

彼の体がビクッと跳ねた。

驚く事は想定してたので、落ち着くのを待ってからそっと囁いた。


「千春さん……今日は遅かったんですね。お料理作ってずっと待ってたんですよ?」


男の好きそうな言葉を選んで使う。


「寂しかったです………。」


(よっしゃ!ここまで言ったら男ならガッと来るはず!!)


バフッ


強い力で肩を掴まれたと思ったらあっと言う間にベットに押しつけられる。

暗闇で顔はうっすらとしか見る事が出来ないけど、上からのし掛かってくる身体はとても熱くて鼓動が痛いくらい高鳴った。


(やっぱり、取り越し苦労だったんだ。千春さんは何にも
問題ないのよ!!真弓が脅すからちょっとびびったじゃん。)


「花枝さん………。」



艶っぽい千春さんの低音ボイスが耳をくすぐる。




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