それでもあなたと結婚したいです。

千春さんの少し冷たい手が後ろに回り、剥き出しの背中に触れる。


「ん………。」


「ドレス着替えてなかったんですか?」


「はい………。」


「千春さん、キスしてください。私達まだキスもしてないんですよ?」


「………。」


「千春さん?」


「………すいません。」


「別に怒ってないですから、……ね?」


なだめる様に軽くキスをしようとすると、いきなり引き離された。


「やっぱり、無理です!すいません!!俺には出来ない!!」


「はい?」



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