Am I What Colors?ー元姫の復讐ー



「へぇ、お前そんな番組も見るんだな」



背後から声がして、その人物を思わず睨んでしまった。


青い髪から雫がたれている。



「そんな睨むなって。ホントに悪かった。あんなこと、無理やりするもんじゃねぇよな」



珍しく反省した様子で、またビールを飲む南蓮央。


だからといって、さっきの罪が消えるわけではない。


せめてもの仕返しに背中を思いっきり叩いて、むせさせた。



「っぐ、げほっ!?……お前、飲んでるときに背中叩くなよ馬鹿!」


「最低野郎南蓮央に言われたくない」


「だから悪かったって!」


「許さないし」



背後から「めんどくせぇ女」と聞こえて、思いっきり睨みつけた。


ムカつく……。

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