Am I What Colors?ー元姫の復讐ー


「ねぇ、南蓮央……って、いないし」



お風呂から上がると、部屋に南蓮央はいなくて、代わりに置き手紙が残されていた。



『出かけてくるから寝てろ』



また出かけるんだ。


忙しい人。


寝ろって言われても、まだ12時前なんだけど。


さっきのテレビも終わっちゃって砂嵐状態だし…。


チャンネルを変えてみるけれど、つまらないニュースや興味のない特集しかやっていない。


……寝るしかないんですか。



仕方なくソファーに横になって、毛布をかぶり、目を閉じる。





この日から、私は『居候』として、南蓮央のマンションに住み着くことになった。




< 128 / 469 >

この作品をシェア

pagetop