Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「…………分かった」
「咲誇……?」
私の言葉に、圭太と歩が驚きを隠せずにいる。
でも、私はそういうことを言いたいんじゃない。
「『連れていかない』なら、『ついていく』から」
「何だと……?」
南蓮央がジロリと睨んでくる。
そんなことされても、ちっとも怖くない。
「私、あんたの許可取らないで勝手に行くから。残念ながら、バイクの免許は持ってるんで」
「そのバイクはどうすんだ」
「どっかからパクってくる」
筋は通ってるよ?
連れていかないって言うなら、無理矢理にでもついていく。
せっかくのナマの喧嘩、参加せずにはいられない。