Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「……ぅぐげほっ!!??」
「だ、大丈夫かさっきー!美味しすぎてむせたか!!」
ポジティブすぎる見解をする諒真さんに構っている暇などなく、私はそこに置いてあったビールで流し込んだ。
苦いビールを一気に飲み干したあと、ぜぃぜぃと肩で息をする。
な……なんなんだ、この物体。
果たしてこれはクッキーなのか!?
それ以前に地球上の物質なの!?
ジャイ○ン諒真と呼ばれる理由が今の一瞬でわかった。
「どうだった?諒真のクッキーは」
歩が『ギェェェ』と雄叫びを発するゲーム機を置いて、笑いながら私を見てきた。
なんかムカつく……。