Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
見上げると・・・やっぱり。
「怪我してなぁい?翠斗くんっ!」
ワックスで固められたピンクと金の髪に、甘いマスク。
たれ目がちな目、形のいい唇。
その容姿からは考えられないほどの、低くてよく通る声。
「大丈夫だ、奈緒」
そいつは、隣に立つキャラメル色の髪のケバい女に微笑みかけ、頭を撫でる。
かつて、私にそうしていたように。
「ねぇちょっとぉ~!あんた、翠斗にぶつかっておきながらなんなのぉ~?」
憎い女、奈緒が私に詰め寄る。
私が元姫の本田咲誇だとは、気がついていないみたい……。
もしかして、翠斗も……?
そう思い、翠斗の方を見ると…………気付いている。
私をすごい目で睨み、拳を作っているから。
バカな奈緒はそれに気づかず、「アンタなんなのぉ~?」と私の前に出てきた。
「奈緒……」
翠斗が口を開こうとしたとき。