Am I What Colors?ー元姫の復讐ー




無表情で言われ、目の前が真っ暗になった。



最初から、翠斗は、睡蓮に手を出さないつもりなんて微塵もなかったんだ…………




「翠斗……ひとつだけ聞かせて」


「何だ?さっきの演技に免じて、答えてやるよ」


「翠斗の狙いは、何?何がしたいの?」



俯きながらそう尋ねると、翠斗は鼻で笑ってタバコに火をつけた。



「言っただろ。お前と【睡蓮】を、再起不能にすること。それ以外に興味ねぇ」


「再起不能って……肉体的に…………?」


「精神的、肉体的両方ともだ。
じっくり痛めつけて二度と逆らえないようにしてやるから、楽しみにしてろ。
あぁそういや、俺らみんなスマホ持ってきてなくてよ。救急車呼べねぇわ。
ま、そのガキの生命力に懸けるんだな」



「ぁぐっ!!」




翠斗は言い終わると、私の腹を思い切り蹴った。


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