Am I What Colors?ー元姫の復讐ー



「俺の家内です」


「家内!?」

「てことは、奥さん……!」

「嘘ぉ…………」



周りからお母様方が騒ぐ声がする……。


蓮央は笑を崩さずに話を進める。



「で?俺の家内と息子に文句があるらしいですね」


「そ、れは……その子が髪染めてるから……」



3人のうちの一人が、葵を指さしながらゴニョゴニョ喋りだした。



「髪を染めてる?染めてませんよ、地毛です。遺伝で」


「そんなこと言ったって、あなたも奥さんも黒髪じゃないですか」



腰に手を当てて言うその人を見て、蓮央はニヤリとした。



「もし、俺か家内が青い髪だったら、葵の髪も地毛って認めてくれますか?」


「えぇ、それなら納得だわ。でも、青髪には見えませんが?」



蓮央はくくっと笑い、自分の髪に手をかけた。



ま、まさか・・・!!



「蓮央、だめっ……!」



声をかけた時には、もう遅かった。

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