Am I What Colors?ー元姫の復讐ー


「ったく……どうかしてる……」



冷蔵庫から取り出したビールを開けて一息に飲み干す。


ふとテレビを見ると、ニュースがついていた。



『財務大臣の南氏は、この件について……』



画面の中でマイクを向けられている男を見た瞬間、俺はテレビを消した。


あいつの顔なんか見たくもない。


イライラしながらビールの缶を投げ捨て、スマホを開く。


副総長の圭太から、今日の飲み会の写メが送られてきていた。


相変わらず、酔っぱらった諒真は歩に殺されそうになっている。


少し笑ってから電源を落とし、充電器にそれを置く。

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