イジワル上司の甘い求愛
「千晶、好きだよ。これからもずっと」
甘ったるい言葉を口にしながら、智哉さんは私に啄むような軽いキスを落とした。
優しくて、暖かかいキスに思わず涙が一筋頬を伝う。
「なぁ、今度の連休2人で地元に帰らないか?」
「へっ?」
「あの日からやり直そう、俺たち」
素っ頓狂な声をあげた私に目を細めて穏やかに微笑みながら智哉さんが耳元で囁く。
あの日――
入社して初めての冬休み。一緒に帰省しようと先輩社員の『浦島さん』との約束が果たされなかった、あの日。
砂煙のまうグラウンドで、まだ高校球児の日焼けした18歳の『太郎さん』に告白したあの日。