イジワル上司の甘い求愛
「浦島さん、次のプレゼン資料です。確認しておいてください」
「了解。今日中に目を通しておく」
4月に入社したばかりの濱田くんが、私の斜め前の席に座るあいつに声をかける。
返事をしたあいつの、低くて明瞭で深みのある声に私は思わず目を向けてしまった。
どこか色気漂う切れ長の二重瞼。高い鼻筋に、甘い雰囲気を引き立てる唇。百八十センチを超えている身長。
きっとオーダースーツに違いない三つ揃いのストライプのスーツに包んだ彼は、好みの問題はあるにしろ社内でも屈指のイケメンだ。
左手首には品よく付けられた高級ブランド。
それから、左の薬指には嫌味なほどきらりと光り輝いているシルバーのリングが存在感を放っている。
はぁぁぁ。
私は思わずため息を吐きだした。
「了解。今日中に目を通しておく」
4月に入社したばかりの濱田くんが、私の斜め前の席に座るあいつに声をかける。
返事をしたあいつの、低くて明瞭で深みのある声に私は思わず目を向けてしまった。
どこか色気漂う切れ長の二重瞼。高い鼻筋に、甘い雰囲気を引き立てる唇。百八十センチを超えている身長。
きっとオーダースーツに違いない三つ揃いのストライプのスーツに包んだ彼は、好みの問題はあるにしろ社内でも屈指のイケメンだ。
左手首には品よく付けられた高級ブランド。
それから、左の薬指には嫌味なほどきらりと光り輝いているシルバーのリングが存在感を放っている。
はぁぁぁ。
私は思わずため息を吐きだした。