【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「あと、」
そう呟き、私の目を見据える結城くん。
「男性恐怖症、治すとかしなくていいから」
「えっ…? なんで……」
「そのヘラヘラ笑顔は、俺だけに見せてくれてればいーんだよ」
そう言う結城くんは、拗ねてるみたいな表情で。
心臓が、結城くんの言葉にドクンと反応した。
「ど、どういうことですか……?」
すると、結城くんがはーっと大きく溜め息をつき、私のおでこをコツンと小突いた。
「ばーか、鈍感すぎ」
どどど、鈍感?
私ってば、鈍感だったんですか!?
まったく気付かずに生きてきてしまいました……。
っていうか、そういうとこが鈍感なんですよね……。