【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「でも、風邪うつんねーか、さっきから心配なんだけど」
それなら!と、私はガッツポーズをして見せた。
「私、なぜか風邪ひかないんです!
中学も高校も皆勤なんです!」
「え、まじで?」
目を丸くする真紘くん。
「見るからに病弱そーなのに」
「よ、よく言われます…」
私もなんでか分からないけど、これだけは唯一の取り柄っていうか。
「だから、心配しないでください!」
すると、真紘くんが微笑んだ。
「なら良かった…、」
でも、と、真紘くんが続ける。
「俺の部屋に未央がいるってなんか不思議だよな」
「初めて来ましたもんね」
すると、いつもより温かい真紘くんの手が私の手の上に重なるようにして置かれた。