【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
それから談笑しながら歩いていると、
「未央」
「はい?」
不意に真紘くんが立ち止まり、私もつられて足を止める。
後ろを振り返ると、真紘くんが私の手を握る手に、ぎゅっと力を込めた。
「俺……未来とか考えることあんまりねぇけど
この間想像したんだ、俺の未来」
そう話す真紘くんの瞳は、真っ直ぐに未来を見据えているみたいで。
「未来とか、何の保証もできねぇけど
でも、これからも俺の隣にいるのは未央がいい」
「……っ」
真紘くんの言葉に、ドキンと心臓が反応した。
「それって……
プロポーズみたいです……」
すると、真紘くんがぶっきらぼうに答えた。
「まぁ、そんなもん」
「へっ……」
「返事は?」
ドキドキと鼓動が暴れ出し
でも胸は愛おしさでいっぱいで。
「も、もちろんです……っ」
噛みながらもそう答えると、真紘くんが笑った。
くしゃっと、私が大好きな笑顔で。