【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
一方、手首を掴まれている先輩の顔からは血の気が引き、真っ青で。
後ろの2人は、今にも腰を抜かしそうになりながら、口をあわあわとさせている。
結城くんが先輩の手首を離した。
「さっさと失せろ、低脳カス」
「……っ」
先輩達は逃げ惑うように、走り去って行った。
それと同時に私は、安堵のせいか膝の力が抜けて、へなへなとその場に座り込む。
3人の後ろ姿を見届けると、結城くんはそんな私の前にしゃがみ込んだ。
「大丈夫?」
「結城くん……」
ぽんぽんと頭を撫でてくれる。
その手は大きくて温かくて……。
だけど、その手の温もりとは裏腹に、結城くんの目は切なさを含んでいた───。
「ごめんな、いつも泣かせて」
え……?
思いもしなかった結城くんの言葉に、私は目を見開いた。