あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「えー、じゃあ、二人はどんな子がタイプなんですか?」

 そう聞けば、俺?と千景は首を傾げた。

「俺はねぇ、スタイル良くてぇ、可愛くてぇ、そんでドえ」

「もういいです!」

 これ以上聞けば、放送禁止用語が飛びそうだ。

 だいたい、千景に聞くのが間違ってた。

「あーうそうそだってば!俺はね、手が温かい子が好き」

 _____っ!

 一瞬、びっくりしてしまった。

 だって、目に入った千景の表情がとても、柔らかくて、瞳が優しかったから。

「そうなんですか…葵は?」

 私は、これ以上聞けなくて、今度は葵に振った。

 

 
< 129 / 227 >

この作品をシェア

pagetop