アイスミントティー
「どうって、そりゃお前……」


大きなグラスをテーブルに置き、隣にある黒いバックをどすどすと叩く。


「毎日、吸収することがありすぎて、もう」


「……その中何入ってんの?」


あたしの問いかけに、相川が意味ありげに声を潜める。


「内緒な。恋愛のいざこざで殺めてしまった女の子の生首」


「……は?」


「いや、俺、やっぱモテるのよ、こっちでも。んで、付き合ってくれだの、一回やったくらいで彼女ヅラしてくるだの、もう大変で」


全然面白くないその返しに、はぁ?とか、言いつつも何となく怖くなるあたし。
< 10 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop