アイスミントティー
雨の降る中、駅のホームを出たところで呼び止められて告白されたシーンを思い出す。


「……まだしてない」


「なんで?」


「わかんない」


「……なにが?」


「…………」


そりゃそうだ。あたしだってそう思うよ。


「返事なんて、2択だろ?じらしてどうすんの」


相川の声に、苛立ちが滲む。なんであんたが怒るのよ。


「……倉持君のこと、よく知らないし……」


言ってから気づく。
あぁそうか。
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