この思い秘密です
その後も私が詞を書き、淳平が曲を作る・・・デモテープは淳平の声を入れた後に私が聴き

メロディーを覚えたら淳平と音を合わせ、気がついた点があればその都度話し合いながら

2人でひとつの曲を作り、最終的には私の声で再度レコーディングをし、坂下さんに聴いてもらうための

デモテープを作るという作業が続いた。


私の書いている詞は相変わらず淳平をモデルにしたラブソング。

もちろん全て私が作ったもので100%妄想だ。

ただ・・・気持ちは妄想ではなく本音だけどね・・・

そして今出来上がった詞の内容は・・・『告白』

ずっと好きだったことを隠していたけど自分に正直になって

前に進もうって内容のもので自分への応援歌の様な歌詞になっているが

妄想ではなく気持ち重視の歌詞だからほとんどが私の本音でもある。

ってあくまでアルバム用に書いたものだし妄想だって言えばいいんだけど・・・・

「どう・・かな・・・」

淳平に出来上がった詞をチェックしてもらっていた。

毎回この時が一番緊張する。

だってこれこそ毎回告白しているようなもんだもん。

淳平は全くわかってないけど・・・・

淳平はじっと私の詞を読んでいた。

だが読み終わった淳平から出た言葉に私は驚いた。

「お前の好きな男って誰?」

< 50 / 80 >

この作品をシェア

pagetop