「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
お前は俺のものだ?!
  「神崎先輩。未来返して
  もらいますね。用がある
  ので。行くぞ、未来。。。」


  「悠樹まで!何かあったの?
  そんなに急ぐこと???」


  「未来。突っ込み所は
  そこじゃねーだろ。。。
  『返してもらう』って何だ
  『お借りします』の間違い
  だろうが。日本語勉強し直せ
  クソガキ。。未来は俺の物
  だしなぁ・・・・・・?」


  「はぁ?!あんたの所有物に
  なった覚えはないわよ!!
  大体悠樹に向かってクソガキ
  とか言わないでよ!!!!」


  「何言ってんだ。お前は
  とっくの昔に俺のパシリ
  になってんだろうが。。」

  
  「パシリに使われたのか?
  こんなやつに。。。。」


  「使われてないから。。
  漣、、殺気怖いからヤメテ。」


  「だってさ。そんなにいつも
  キレてっと未来に嫌われんぞ?」


  ヤバい。。。漣のキレ度が
  凄まじい・・・・・・・。
  心なしか悠樹もキレてる気が。


  「あーもう!!なんで拓人は
  そうやって煽るようなこと
  ばっか言うの!わざわざ喧嘩
  するようなこと言わない!!」


  「悪かったって。。んじゃあ
  未来はしばらく貸し出すわ。
  嫌われたくねーしな。。」


  「んじゃあ、さよなら。
  寂しいなら彼女でも連れて
  きたら?何人いるのかな?」

 
  嫌味を言いまくって
  あたしはとっとと歩き出した。

 
  漣と悠樹の黒オーラに
  びびりまくっていたあたし
  には聞こえなかった。


  けど、二人はちゃんと
  聞いてたんだ。


  去り際に拓人が小さく
  呟いた言葉を。
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