「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「あの・・・漣?悠樹?」

  応答ナシ。怖すぎる。。


  長い長い沈黙の後、漣が
  ぼそっと呟いた。


  「何であいつとずっと
  一緒にいんだよ。。」


  あたしが何かを言う暇なく
  悠樹も呟いた。。


  「俺達だってお前と一緒に
  いたいと思ってるんだぞ。」


  驚いて二人を見たけど、
  二人とも地面を見てた。


  でも顔をあわせてくれない
  のはきっと照れ隠しで。


  ずっと怒ってた本当の理由は
  これだったんじゃないかなぁ
  って思った。


  拗ねたような二人の顔はすごく
  子供っぽくて可愛かった。


  二人ともいつもはかっこよくて
  高校生みたいだから余計に。。。


  「うぬぼれてもいい??」

  
  二人があたしのほうをみた。


  「あたしが拓人と一緒にいて
  あんまり喋れなかったから拓人
  に嫉妬したって思っていい??」


  「な・・・っ!ちげぇよっ!」


  「え。。ごめん。あたしの
  思い込みだったね・・・・・。」


  ちょっと凹んだフリ。。。


  「違わねぇよ。。ムカつくんだよ。
  んで神崎が俺等より未来と一緒に
  いる時間長ぇんだよ・・・・・。」


  ふいと横を向いてぼそぼそと言う
  漣に、、あたしはキューンって
  なっちゃった。。


  「漣可愛いーーーーー!!!」


  「はぁ?!可愛くねぇよ!!」


  「漣に向かって可愛いって形容詞
  使うのはお前ぐらいだよ・・・。
  けど、未来はホントに最近俺等のコト
  どうでもいいっぽいよな。。。。」

 
  


  
  
  
  
 


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