愛してるって囁いて
何回か、アイスノンを変えて
熱を測ってを繰り返して
私もうつら、うつらと······

目を覚ますと
洸さんも穏やかに寝ていた。

背伸びをして、熱をはかると
37度になっていた。
でも・・・まだ、あるな。

アイスノンを張り替えるのに
おでこに手をあてると
洸さんが、目をあけた。
「お腹すきましたか?
    なにが、いいかな?」と

洸さんは、
「昨日のお粥が食べたい。」と

「わかりました。
また、着替えて待っていてくださいね。」
と、言うと

お粥を作り、持っていくと
また、口をあけて待つ
「洸さん、自分でたべれますよね?」
と、言うが、首をふり、口をあける。
もうっ、と、食べさせる。

「美味しい。」と、ニコニコしながら
食べてた。

薬を再び飲んで、シーツを変えて
横になる。

洸さんは、
「沙代、ごめんな。
看病してもらって。
すごく、嬉かった、ありがとう。
昨日寝てないで、疲れただろ?
帰って、ゆっくりしろ。」
と、言った。

やはり、邪魔なんだと

「ごめんなさい。
来てしまって。
ゆっくり休んでください。
姉にあとで、様子を見に行ってくれる
ように、伝えます。
お大事に。」

と、言って、片付けて
洗濯物をたたんで荷物を持ち
帰った。

やはり、来なければ良かった
と、思っている間に家に着いた。

家に着くと、誰もいなくて
お姉ちゃんにメールして
後で、洸さんの様子を見てくれるように
頼んで、横になると
いつの間にか眠ってしまった。
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