クールな溺愛彼氏様⁉︎
「店長は、なんでここにいたんですか?」
「俺?ああ、俺、一人暮らししてるんだけど、実家がここらへんなんだよ。コンビニに行く途中だったわけ」
「実家・・・そうだったんですね。初耳です」
「そ。たまには帰って顔見せとかねぇとな。ま、近いからすぐ帰って来れるんだけど」
店長の実家がご近所さんだったなんて。
そう言えば、店長のプライベートな話ってほとんどしたことがないかも。
「家まで送る」
「ありがとうございます」
落ち着いた私を見て、店長はそう言うと立ち上がる。
それに合わせ私も立ち上がると、並んで歩き始めた。
店長がいてくれてよかった。
怖かった気持ちは消え、震えも消えた。
一人だったら怖くて立ち直れなかったかも。
「ありがとうございました」
「ああ。何かあったらすぐ言えよ」
「はい」
アパートの下で店長と別れた。
小さく息を吐いて中にはいる。
ポストを確認すると、手紙や広告の類が入っていてひとまとめにしてとった。