クールな溺愛彼氏様⁉︎
「マジかー。知り合いだったわけだ」
「はい・・・。もともと、私よりも友花の方が椋平との付き合いは長くて・・・。もしかしたら、私が邪魔しちゃったのかも・・・」
付き合うことになったって言った時、すごく喜んでくれてたと思ったのに。
友花は、自分の事をあまり話さなかった。
それは、話さなかったんじゃなくて、話せなかったの?
相手が、椋平だったから?
「しばらくお前、ここにいたらいいよ」
「え?」
「頼ろうとしてた友だち、その子なんだろ?」
「・・・はい。でも、そこまで迷惑かけるわけには」
「平気平気。俺なら、若いころ空手やってたし。無駄に部屋余ってるしなー」
ケラケラと調子よく言う。
確かに、初めて来たけど広い部屋だ。
見れば後二部屋ある。
ということは2LDK?
一人ですむには十分すぎる部屋だ。
「昔、彼女と同棲してた時に住んでた部屋なんだけどな。場所的にもちょうどいいし、そのまま俺が住んでるってわけ」
「店長、彼女とかいたんですね!」
「お前、俺を誰だと思ってんだよ」
「だって、そう言う話聞かないから」