The universe privateer
形だけとはいえ、銀河連邦から許可を得た宇宙私掠者達は、全宇宙で略奪行為を働いた。

数多くの部下を従えて環境の良い惑星の生命体を絶滅させ、自らのコレクションとしたり、他の異星人に売り飛ばす星の地上げ行為などの悪事を行う。

一方で、自ら有能と判断した者や戦闘力の高い者に対しては自分の下で働かないかと勧誘する。

こうする事で宇宙私掠者達は更に勢力を拡大し、最早誰にも止める事の出来ない規模へと発展していった。

ウラヌスとマーズの兄弟もまた、そんな宇宙私掠者の部下だった。

宇宙海賊時代に、最も激しい抵抗を見せた一族の生き残り。

忌々しい相手ではあったが、その一方で彼ら一族の戦闘能力を、高く買ってもいる。

だから生き残った彼らを、宇宙私掠者の仲間として勧誘した。

自らの手足として働かせる為に。

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