誰にも内緒の溺愛旦那様
「お見事。スゲーな。」
「そんなことないです………」
「……あー…家に帰したくない」
「え…」
「なーんてね、嘘。
あ、そうだ、電話番号、教えてくれる?」
「あ、はい…っ」
よかった、交換できた。
これでまた連絡……あ、
「いつ連絡しちゃダメとか、ありますか?」
「あー、しちゃダメな時はないけど、現場にいるときは出られない。楽屋だと出られるんだけどな。
俺とおやすみコールする?」
「し、しません……」
「じゃあ俺が声聞きたいときに、ダメな時間は?」
「そ、そんなの…ないです」
「学校は無理でしょ」
「あ、そっか、そうでした……」
「ハハハ」
───トクン、トクン
─────トクントクントクン、トクン