強引上司の溺愛トラップ
「え?」
「夜。ふたりで会うことになって。なんつーか、兄妹みたいに育った子だから、俺的にはふたりで飯食うことも自然っつーか。もちろん、千鈴からしても、俺は兄みたいな存在で。だけど、ふたりで飯とか、お前からしたら嫌だった?」
嫌なら、今からでも断るけど、と言いながら、課長はもう一度簡易応接の木椅子に座り直した。
「い、いえいえ! 全然いいんですよ! 私にも兄が三人もいますし、兄妹同然に育った人と久しぶりに会ったら、いっしょに過ごしたいって思うと思います!」
私は慌ててそう言って、課長につられるように、私も何となく課長のとなりに座り直した。
「そう? そう言ってもらえるのはありがたいけど……ちょっとくらいヤキモチ妬いてくれてもいいんじゃないのとも思う」
「ヤッ……そんなの妬いたら迷惑でしょう? そりゃ……ちょっとは不安になりましたけど」
不安? と課長が私の顔を覗き込む。
うぅ。私の口から言わなきゃいけないの?
「ですから……あんなに綺麗な人が、小さな頃から課長の側にいたってことがです。仲も良さそうだし、性格も良さそうだし、その……」
あれ……私、何言ってるんだろう。ヤキモチ妬かないって言ったばかりなのに、これじゃ……。
だけど課長は、にっこりと笑って。
「何度も言わせるな。あいつは妹だ。でも、不安にさせて悪かったな。お前がそうやって不安になってくれるの、俺は嬉しいんだけど」
そう言って、私の顎を持ち上げると――
簡易応接の、仕切りで区切られていて誰からも見えないのをいいことに、職場だというのにキスをしてきた。
「夜。ふたりで会うことになって。なんつーか、兄妹みたいに育った子だから、俺的にはふたりで飯食うことも自然っつーか。もちろん、千鈴からしても、俺は兄みたいな存在で。だけど、ふたりで飯とか、お前からしたら嫌だった?」
嫌なら、今からでも断るけど、と言いながら、課長はもう一度簡易応接の木椅子に座り直した。
「い、いえいえ! 全然いいんですよ! 私にも兄が三人もいますし、兄妹同然に育った人と久しぶりに会ったら、いっしょに過ごしたいって思うと思います!」
私は慌ててそう言って、課長につられるように、私も何となく課長のとなりに座り直した。
「そう? そう言ってもらえるのはありがたいけど……ちょっとくらいヤキモチ妬いてくれてもいいんじゃないのとも思う」
「ヤッ……そんなの妬いたら迷惑でしょう? そりゃ……ちょっとは不安になりましたけど」
不安? と課長が私の顔を覗き込む。
うぅ。私の口から言わなきゃいけないの?
「ですから……あんなに綺麗な人が、小さな頃から課長の側にいたってことがです。仲も良さそうだし、性格も良さそうだし、その……」
あれ……私、何言ってるんだろう。ヤキモチ妬かないって言ったばかりなのに、これじゃ……。
だけど課長は、にっこりと笑って。
「何度も言わせるな。あいつは妹だ。でも、不安にさせて悪かったな。お前がそうやって不安になってくれるの、俺は嬉しいんだけど」
そう言って、私の顎を持ち上げると――
簡易応接の、仕切りで区切られていて誰からも見えないのをいいことに、職場だというのにキスをしてきた。