強引上司の溺愛トラップ
「そう言えば、佐菜と桜さんは今日はどうしたの?」
キッチンの方から、お母さんが私たちにも声を掛けてくれるけど、恐らく結婚の挨拶に来たとは思っていない。どうしよう。本当はもっと改まってゆっくり話したかったけど、神くんも早太くんも、そしてこれから来る日路くんも、皆お父さんとお母さんに話がある訳だし。
けど、せっかく来たんだし、報告を後回しにするのも嫌だったので。
「お母さん! わ、私たちも結婚することになったの!」
と、伝えると。
「えええ! あなたたちも!? もういいわ、皆まとめてお祝いで外食でもしますか!」
と、半ばヤケクソで返される。
う、うぅん。祝福はしてくれているのだろうけど、何かアッサリ、そしてバタバタしていて理想とは違うぅ……。
だけど。
「ははっ」
「課長?」
私のすぐとなりで、課長が笑い出すから。
「いや、ごめん。何か、賑やかで楽しーな」
「……はい!」
そっか、私。
課長が私のそばでいつも笑ってくれていたら。
それが、一番の理想なんだ。
そんな理想が、この先ずっと、現実になりますように。
そうしたら、私も一生、死ぬまで、最高に幸せになるでしょう。
「えへっ」
私は珍しく、自分から課長に抱きついてみた。家族たちは皆バタバタしていて、誰も気付いていないけど。
課長だけは、優しく私の頭を撫でてくれた。
***End***
キッチンの方から、お母さんが私たちにも声を掛けてくれるけど、恐らく結婚の挨拶に来たとは思っていない。どうしよう。本当はもっと改まってゆっくり話したかったけど、神くんも早太くんも、そしてこれから来る日路くんも、皆お父さんとお母さんに話がある訳だし。
けど、せっかく来たんだし、報告を後回しにするのも嫌だったので。
「お母さん! わ、私たちも結婚することになったの!」
と、伝えると。
「えええ! あなたたちも!? もういいわ、皆まとめてお祝いで外食でもしますか!」
と、半ばヤケクソで返される。
う、うぅん。祝福はしてくれているのだろうけど、何かアッサリ、そしてバタバタしていて理想とは違うぅ……。
だけど。
「ははっ」
「課長?」
私のすぐとなりで、課長が笑い出すから。
「いや、ごめん。何か、賑やかで楽しーな」
「……はい!」
そっか、私。
課長が私のそばでいつも笑ってくれていたら。
それが、一番の理想なんだ。
そんな理想が、この先ずっと、現実になりますように。
そうしたら、私も一生、死ぬまで、最高に幸せになるでしょう。
「えへっ」
私は珍しく、自分から課長に抱きついてみた。家族たちは皆バタバタしていて、誰も気付いていないけど。
課長だけは、優しく私の頭を撫でてくれた。
***End***


