ドリーミィ✡ マジカリア

「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃっただけ」




「もーっ!本当に心配したんだからっ!!
お姉ちゃんの友達も家まで来てくれたんだよ!
小学校の時のお姉ちゃんの友達の、百合ちゃんとか!」



「そうなの?百合ちゃん達が…?」




「そうだよー!お姉ちゃん百合ちゃんと学校一緒なんだね。
良かったねー!お姉ちゃん、百合ちゃんが転校する時泣いて寂しがってたじゃない!」



「……そうだっけ?」



「え、ちょっと、覚えてないの!?あんなに寂しがってたのに!」



「……うーん…」



「何かいつものお姉ちゃんじゃないよ!
頭でも打ったの!?」




「あー、て言うか、頭痛い………」



「え!そうだったの!?早く言ってよ もー!
熱は無いみたいだけど…
でもゆっくり休んでて!
あ、食欲ある?」



「ありがとう…
少しなら何か食べれるかも…」



「分かった!お粥でいい?」


「うん…ありがとう…」



「いいから いいから!お姉ちゃんは寝ててね!」




ばたん、とドアが閉まる。


双葉とは昔から仲が良く、
どちらかが風邪を引いた時とかは、互いに看病をしていたのだった。



現在は二人暮らしだから、家事は当番制でやっている。
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