気になる!
当然朝から美鶴は落ち着かなかった。
何回かの席替えを経て、今は美鶴の席よりも
左斜め前の位置に凌の席があった。


昨日まで同じクラスの一人に過ぎなかった凌が
気になる。
気になって仕方ない。


事あるごとにチラチラと目で追ってしまう自分に美鶴は、凌の事が好きなのかと勘違いされても無理がないと思った。


「ミッツ。英語の予習してきた?」


…言いたい…


「聞いーてよ!昨日おかん勝手に部屋入っ
てマンガ処分しやがったんだよ!」


…でも、優ちゃん信じてくれるかな…


「今度の土曜あいてる?あたし新しい靴
買いたいんだけど。」


…あの委員長が隠れて本の臭い、嗅いでたって


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