糠床日記
2008年八月
エスカレーターに運ばれて二階に近づく。ハッと、左手のショーウィンドウに目を奪われた。
浴衣を着せられたマネキン一家のうしろに、祭りですくった色とりどりの金魚の入ったビニール袋がたくさんぶらさがっている。シンプルで素敵なデコレーション。
もちろん、よく見れば金魚はただの紙切れだったけど、涼しげな印象はしばらく私のなかに残って、気分をよくしてくれた。
たまにはやるじゃん、丸井。
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