好き。
好き
婚活を始めたのは24歳になって3ヶ月目の初夏。
出会いは冬が間近な秋の終わり、初めて行ったパーティー。
終わり近くに遅れてきたあなた。
一目惚れだった。

一回目のデート。
あなたも好きだと言ってくれた。
14歳離れた私を選んでくれた。

忙しいあなた。
全然休みが取れなくて、夜も会えるの早く終わる木曜日だけ。
仕事帰りに家に行き、泊まって1時間半かけて出社。
大変だったにけど満たされていた。

仕事が忙しくて段々会える日が少なくなって、
月2回に会えたらいい。
2ヶ月半ほとんど連絡もなく会えない時もあった。
会えるようになっても、また2ヶ月会えなくて寂しい思いを我慢した。

アレルギーで潔癖症のあなた。
大雑把なわたしとは価値観が違った。
付き合って3回目の日中デート。
季節は夏になっていた。
有給を取って海に行った。
とても、とても、楽しかった。
楽しかった後の夜、価値観の違いを話しあった。
結婚するのに、擦り合わせが必要だと言った私を、あなたは受け入れられなかった。
ホコリがあればアレルギーになるから、
当たり前のように綺麗に掃除できる人を望んでいた。
それも、実際にやってみようという提案は受け入れられなかった。

翌朝、電車の中で別れようとラインがきた。
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