花火
   


私は悠樹に屋上に連れて来られた。

「なつ、辛いときは俺を頼ってっていってるよな」

悠樹は私を小さい時からなつとよんでいた

最近は夏希と呼ぶことが増えたがいまでもたまになつと呼んでくれる。

「俺はなつの味方だからなつを責めたりなんかしないよ」

わかってる、なにをしても悠樹は私の味方

でも私は涼のことだけは悠樹に言えないよ

だって、もし悠樹が涼の事好きだったとしても

悠樹は私のために、涼を諦めるかもしれない

だから私は涼のことほ悠樹に絶対いえない。

何も言わない私を悠樹はずっと背中をなでながら
抱きしめて大丈夫だよって言ってくれた。


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