花火
  
           悠樹side



おれの腕の中で泣く夏希

俺は夏希のことがすき。

俺は小学校からずっと夏希が好きだった。

夏希のおばあちゃんが死んだとき

夏希なずっと泣いてて俺は守らなきゃって
思ったんだ。


おばあちゃんに夏希をよろしくって
言われてる気分になった。


だから俺は夏希をよく観察して

ちょっとでも変わったことがあれば

話を聞くようにしていた。

昨日はバイトで夜遅くに帰宅した。

夏希の部屋から聞こえる泣き声

心配になって夏希にきいたけど

答えてはくれなかった。

でも、夏希

おれにはわかるんだ。

お前をなやませているのは

北沢 涼

ってやつだよな。

きっと夏希は北沢に応援するって言ったんだろうな。

昨日俺は北沢に告白された

俺は大事な守りたい奴がいるからと
いって断った。

そのことが夏希が泣いてることに関係しているのはたしかだ。


夏希は一人で抱え込むくせがある。

小さい時からそうだった。

今俺の腕の中でにいる夏希が

なにを考えてるかなんて、俺には

わからない。

でも夏希には笑っててほしい

おれが一番願うことはそれだった。


悠樹side
  END.


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