寂しがり屋のお月様


けれども、それから何年月日が流れても

そんな人は現れませんでした



いつも人は、

月の美しさに

あるいはその儚げな光に

大切な誰かの面影を重ねていました



月にとってそれは、

とても悲しいことでした



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