寂しがり屋のお月様


誰かの“たとえ”は

もう嫌だったのです



“だって、みんな、

私を見ているふりをして

見ているのは、他の大切な誰かの面影。”



お月さまは人間の恋人のように

自分だけを愛してくれる

ちゃんと自分を見てくれる誰かが

欲しかったのでした



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