振ったのは僕だった。


「あの、林さん!」


『ありがとうね!明日返すからね~っ!』


「………」


『ん?何か言った?』


「いえ、お疲れ様です!」


そう言うと岡田君は走って会社に戻っていった。



わざわざ走って届けてきてくれるなんて、若いなぁ。
1才しか変わらないけど。

きっと岡田君は優しい男の子なんだな。



「ユリ~あんたちょっと付き合いなさいよ!」


後ろから聞き覚えのある声がする。


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