ノイジーマイノリティー
でも、今は
自分の仕事が気になってしまい
つぎの日の朝を考えると
二の足を踏んでしまう
機会があったら行きたいとは
思っている
お楽しみはとっておかなきゃね
最近仕事が楽しい
自分のした仕事で
ありがとうなんて言われると
仕事をして良かったなと思う
誰かの笑顔で
幸せになれるんだよね
こんな幸せな気分の時
心の中のハルも
一緒に笑ってくれてる気がした
そして今日は下期の最初の日
関東から男性社員が一名
配属になった
同じ課で隣のグループだ
背が高く、目鼻立ちのはっきりした
イケメンだった
着ていたスーツも髪型も
なかなかセンスが良かった
休憩になると
早速別のフロアーの女子社員が
男性社員を見学にやってきた
先輩の友達だ
私よりも少し年上の妙齢の方
上司は挨拶や打ち合わせで
全員席を外していた
先輩も私も興味がないので
適当に話を合わせた
「愛果さんも一緒に歓迎会出ない。」
なるほど、彼に興味があるんだ
先輩が助け舟を出してくれた。
「彼女、彼氏がいるから駄目だよ。」
彼氏という言葉が嬉しくて
くすぐったかった
言葉にしたことがなかったから
新鮮だ
ハルは彼氏
そう心の中で言葉にする
駄目だ
それだけで顔が赤くなってしまう
そんな私を
先輩はちらりと見て
にやっとした
完全に見透かされている